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2016年12月28日水曜日

会社選びと休日数

こんにちは。いよいよ今年も残り僅かになってきました。
さて、大阪新卒応援ハローワークも今日が今年の仕事納めで、明日から1月3日まで年末年始の休みに入ります。そこで、今回は就職先を選ぶ場合に考慮するポイントの一つとなる「休日数」についてお話ししてみたいと思います。

<休日と休暇>
 よく会社選びの相談の際、「休日数は何日あればよいのか」といったご質問を受ける場合があります。さてさて、休日はいったい何日あればよいのでしょう?
もちろん就職先を検討する際、何を重視するかは人によって様々ですので、年間休日が何日あれば満足なのかは一概には言えません。
少し硬い話になりますが、働くルールを定めた労働基準法では、休日を1週間のうち少なくとも1日、または4週間で4日以上与えなくてはならないとされています。
1年間は365日ですので単純に1週間の7日で割ると約52週になります。したがって最低52日は法律上求められる1年間の休日数ということになります。
さらに単純に週休2日と仮定すると104日ということになります。ですから「少なくとも週に2日は休みがほしい」という方は、このくらいの水準が一つの目安ということになるでしょう。
また「土日祝は休みが条件」という方の場合、いわゆる「国民の祝日」は年間16日ありますので、104日+16日=120日くらいが目安ということになります。(ただし、例えば2017年で考えると、土曜日と祝日が重なる日が4日あり土日祝休みでも116日)
ただ、その際特に社会人経験のない場合によく見落とされがちなのが、いわゆる
「休み」は「休日」だけではないということです。
学卒求人には「年間休日数」という項目の他に「有給休暇」という項目があります。(一般求人にはこの項目はありませんが)
この「有給休暇」というのは先にお話しした労働基準法という法律により定められているもので、「働かなくてもお給料が支払われる休暇」のことです。
そうなんです。会社には「休日」の他にも「自由に取れる休暇」を与えなければならないということが義務付けられているのです。
詳しくは窓口でジョブサポーターに尋ねてみてもらいたいのですが、大まかに言うと、最低でも入社後半年経ったら(※全労働日の8割以上出勤することが必要)10日間、その後1年ごとに最低1日~2日プラスして有給休暇は増えていって、6年半経ったら最低でも20日間は法律上与えられることになるのです。(※所定労働時間や所定労働日数によって変わります。)
つまり、いわゆる「休み」は「年間休日」プラス「年次有給休暇」で考えておく必要があるのです。そう考えると、あなたの場合、トータルの「お休み」は何日必要ですか?
 <休日の多い会社=働きやすい会社?>
 ここで注意しないといけないのは、有給休暇を「取りやすい会社・職場」と「取りづらい会社・職場」があるということです。
 時々転職活動の相談に来られる方などから、「有給休暇など取れるなんて初耳」といったお話しを聞くことがあります。大手企業でも会社や職場の上司によっては、有給休暇を取る際に理由などをしつこく確認したり、休暇の届出のフォーム自体を上司が管理していたりして取りづらい雰囲気を作っているケースもあるようです。
 また、年間休日数が120日くらいあるとなっていても、実際には休日出勤が多かったり、有給休暇が取りづらい場合もありますし、逆に、年間休日数は105日くらいでも会社として有給休暇の取得奨励などをしていて、「有給休暇の取得率」の高い会社もあります。
 ちなみに、最近の日本の企業の平均年間休日総数(1企業平均)は107.5日、年次有給休暇の平均取得率は47.6%となっています。(厚生労働省 「平成27年就労条件総合調査の概況」による)
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 さあ、新年1月4日(水)から開所です。皆さんのご利用をお待ちしています!
(S.O)

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