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2018年4月16日月曜日

「ファインテック」って何?


こんにちは。今週造幣局の桜の通り抜けが話題ですが、初夏を思わせる陽気の日も増えてきました。

大学や短大、専門学校を来年春卒業予定の方の就職活動も本格化していますが、例年志望される学生さんも多い銀行などの金融業界では、最近「フィンテック」という言葉がよく使われるようになってきました。

フィンテックというのは新聞やニュースで見聞きされた方もあると思いますが「ファイナンス」と「テクノロジー」を組み合わせた言葉です。AI(人工知能)などのIT技術を活用した金融サービスの革新といった金融のデジタル化を象徴する言葉と言えるでしょう。

IT技術と言えば、昨年4月から滋賀大学で新しい学部が新設されました。その名は「データサイエンス学部」。来年には修士課程(大学院)も開設されるそうです。この学部は「データサイエンティスト」(以下DSと略)を育成する目的で創られた学部です。DSというのは、様々な分野のビッグデータを整理・分析し取捨選択して価値のある有用なデータに加工するなどしてマーケティングや製品の改良、新しいサービスの創出などの課題解決をサポートする人材です。こうした動きはビッグデータの活用やAIの普及を支える「新しい職種・職業の誕生」とも言えます。

今後、銀行や信託、証券会社などで融資の審査や資産の運用、コールセンター対応や株の売買などの業務にAIなどのデジタル技術を活用して、審査期間や顧客対応時間を短縮したり、資産運用効率をアップさせるなどの動きが本格化していきそうです。

これから銀行などに応募される方も多いと思いますが、面接でも「5年後、10年後どんな社員になりたいですか」などよく聞かれます。その際、こうしたフィンテックのような変革の胎動を正面からとらえて、これを「金融ビジネスの脅威」とか「事務的仕事が減るピンチ」と捉えるのではなく「業務を改善して、顧客満足度を上げるチャンス」と捉えて、変革の波を乗り越える気迫とエネルギーをアピールするのも「内定への近道」になるかもしれません。

学生の皆さんが、来年社会に出て仕事をしていくこれからの10年は、多くの職場や家庭にAIが急速に入っていったり、IOT(Internet of Things:社会の中の様々なモノがインターネットにつながり情報交換する仕組み)が普及する「変革の時代」に突入すると言われます。

企業の面接選考などでもしばしば「チャレンジ精神」や「新しいことに挑戦する力」などが問われます。文系でも理系でも、AIやIOTなどの「新しいツール」を賢く使いこなして、仕事や商品、サービスを今まで以上に快適で効率的で楽しいものにしてくれるチャレンジ精神のある学生さんを求める企業がますます増えそうです。                    (S.O)


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